キャンプ

【道具の記憶】オプチマス8Rからピークワンへ。古い燃焼音が私を「自分」に戻す

17歳の北海道と8R。孤独な野営地で聞いた「一人の食事」の合図私のキャンプの原風景には、いつも金属が擦れる音と、独特な油の匂いがあった。高校時代のワンゲル部では「マナスル121」という大型の灯油ストーブを使っていたが、17歳の夏、一人で北海...
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【家族の旅】譲り受けた中古の大型テントと、息子とはしゃいだ初めてのファミリーキャンプ

自動車と大きな道具。一人で完結していた旅が「家族」へ変わった日結婚し、33歳で父になった私は、しばらくの間キャンプという趣味から遠ざかっていた。かつての私は、200ccのバイクに最小限の道具を括り付け、その日暮らしのような野営を繰り返してい...
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【キャンプ旅】カメラを置き、スケッチブックにパステルの色を乗せて歩いた道

ポジフィルムの限界。ありふれた「記録」には残らない何かに気づいた頃10代の自転車旅から20代のバイク旅へ。当時の私の相棒は、一眼レフカメラだった。誰もいないような静かな野営地に辿り着くと、小型の三脚を立て、セルフタイマーを使って自分の姿を風...
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【20代のバイクキャンプ旅】200ccのバイクで林道を走り、土の匂いの中で自分を肯定した日々

アスファルトが途切れる瞬間。粘り強い4ストロークの鼓動と土の匂い都会の喧騒を抜け出し、幹線道路を北へ、あるいは西へと走らせる。20代の私が跨っていたのは、200ccの小さなオフロードバイクだった。高速道路を飛ばすには少し心許ない排気量だが、...
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キャンプ飯は「たいてい焼肉」でいい。焚き火の沈黙が教えてくれる父子の絆

豪華な料理よりも、炭火と空腹という最高のスパイスを最近のキャンプブームでは、SNS映えするような豪華な多国籍料理や、ダッチオーブンを駆使した手の込んだ料理が人気のようだ。しかし、私の一泊キャンプの献立は、いつだって「たいてい焼肉」である。道...
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キャンプの夜を照らすのは、不自由で優しい「揺らぎ」の灯りだ

「コー」という音とともに。ガソリンランタンが包み込む夜の輪郭日が落ち、キャンプ場の木々が黒いシルエットに変わる頃、私はおもむろに古いガソリンランタンを取り出す。最近のキャンプ場では、スイッチ一つで昼間のような明るさを作る高光量のLEDライト...
キャンプ

キャンプの朝に淹れる一杯。15分のコーヒータイムが私の心を整える

静寂を破るミルの音。手間をかけることで始まる「自分だけの時間」キャンプ場の朝は早い。まだ他のテントが眠りに包まれている頃、私はシュラフから抜け出し、ひんやりとした外気の中に身を投じる。59歳という年齢のせいか、あるいはこの静寂を独り占めした...
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【17歳の北海道】自転車で旅した3週間、地平線と牛乳の味に教わったこと

どこまでも続く地平線。ペダルを踏む足に伝わる「地球の丸さ」59歳になった今、日々の仕事は効率と論理の連続だ。コンサルティングの現場では、いかに無駄を省き、最短距離で答えに辿り着くかが求められる。しかし、ふと目を閉じると、今でも鮮やかに思い出...
キャンプ

キャンプの焚き火を囲みながら、息子と二人で静かに過ごした時間を綴る

「コーッ」と響くガソリンランタンと、薪のはぜる音に安堵を感じて私のキャンプの原風景は、高校時代のワンゲル部まで遡る。当時は重い荷物を背負って秩父の山々を縦走し、自然の厳しさと向き合っていた。夏休みになれば、一人で自転車にキャンプ道具を積み込...